【ポルシェ 911カレラカブリオレ 試乗】開けても閉めても…金子浩久
試乗記
輸入車

閉めていても、開けていても風切り音は明確に低減されている。新機軸の格納式のウインドディフレクターも効果大。開けて走るデメリットがほとんど消え失せた。
クルマ全体での50〜60kgの軽量化も大きな進化。ポルシェ初の電動パワーステアリングもクセが一切見当たらず、滑らかで、明瞭に路面からのインフォメーションを伝えてくる。ロールとノーズダイブ/テールスクオットなどをほとんど感じさせず、ほぼフラットな姿勢をどんな速度域でも維持するのはサスガ。走りっ振りには非の打ち所が見当たらない。
反面、インテリアのデザインと操作系統の構成には未完成な部分も。大きなセンターコンソールにズラリと並んだスイッチやボタン類を、たとえば階層構造に整理するなどできなかったのだろうか。スイッチ類が野放図に多過ぎる。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
金子浩久|モータリングライター
1961年、東京生まれ。主な著書に、『10年10万キロストーリー 1〜4』 『セナと日本人』『地球自動車旅行』『ニッポン・ミニ・ストーリー』『レクサスのジレンマ』『力説自動車』(共著)など。
《金子浩久》
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