【新聞ウォッチ】生産休止に追い込まれたGMシボレー ボルト

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GMシボレー・ボルト。バッテリーからの電力で駆動。バッテリーが減るとエンジンで発電、さらに駆動力も負担。
GMシボレー・ボルト。バッテリーからの電力で駆動。バッテリーが減るとエンジンで発電、さらに駆動力も負担。 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年3月5日付

●消費税自民に協力論、政調会長言及、首相、解散に含み(読売・1面)

●宮城・岩沼にメガソーラー、国内最大級、13年稼働目標(読売・2面)

●中国国防費「公表の1.7倍」昨年分、軍高官が証言(朝日・1面)

●ヤマハ発動機が新工場、アジアで検討、ミャンマーなど候補(朝日・7面)

●トピック最前線、カーシェアリング、必要な時手軽に利用(毎日・9面)

●天皇陛下ご退院、心臓手術から15日(産経・1面)

●「ボルト」不振、GM生産中止、来月下旬まで(東京・3面)

●主力・水島製作所「軽」ライン、三菱自動車が稼働低減、工場生産計画来年度2割減(日経・9面)

●リチウムイオン電池、世界シェア韓国勢1位、昨年39%日本勢を上回る(日経・9面)

●自動車ベンチャーのAZAPA次世代EV沖縄で開発、高温多湿下で耐久性試す(日経・13面)

●ニュース解剖、本日のテーマ・三菱自動車が欧州生産撤退(日経・27面)

●バスケ女子Wリーグプレーオフ、トヨタ大勝1勝2敗に(日経・37面)

ひとくちコメント

米ゼネラル・モーターズ(GM)が環境対応戦略車のシボレー『ボルト』の生産を一時休止するという。販売不振のための生産調整とみられており、休止期間は3月19日から4月23日までの約1か月余りだそうだ。このため、ミシガン州のデトロイト・ハムトラムク工場で働く従業員約1300人も一時帰休させる方針。

複数の米メディアが報じたのを受けて、4日付の朝刊で読売や日経などが取り上げたほか、きょうの東京も共同配信の記事を掲載している。

それによると、ボルトは、日本勢に後れを取った環境対応車での巻き返しの切り札として2010年末に発売、09年の経営破綻からの復活の象徴とされた。しかし、咋年の販売台数は7671台で、目標の1万台を下回っていた。しかも、搭載電池に「発火の恐れがある」との情報が流れたこともイメージダウンにつながった。ただ、その後の米運輸当局の調査では「欠陥はない」との結果が出されたが、じり貧状態は続いているという。

このボルトという環境対応戦略車だが、メディアの表記がまちまち。共同などは「電氣自動車(EV)」としているが、読売は「プラグインハイブリッド車(PHV)」、日経は「電気とモーターで走る戦略車」としている。米国人の性格から見ても曖昧なものは余り好まないようだ。

《福田俊之》

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