トヨタ自動車は6日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー12において、コンセプトカーの『FT-Bh』を初公開した。
FT-Bhは、トヨタの次世代スモールハイブリッドカーを提案するコンセプトカー。車名のFT-Bhとは、「フューチャー・トヨタ・Bセグメント・ハイブリッド」の略で、欧州Bセグメントに属する5ドアハッチバックの小型ハイブリッドカーだ。
トヨタはFT-Bhの時代設定を、現在よりもさらにハイブリッド車の普及が進んだ2010年代後半と想定。そのハイライトは、800kgを切る空車重量786kgという軽量ボディだ。カーボンファイバーなどの高価な素材を使うことなく、高張力鋼板の使用拡大などによって、この重量は達成される。
大胆なデザインのボディは、全長3985×全幅1695×全高1400mm、ホイールベース2570mm。空気抵抗係数を示すCd値は、0.235という優れたエアロダイナミクス性能が追求された。
新開発のハイブリッドシステムは、エンジン排気量を縮小したダウンサイジング仕様。1.0リットルの2気筒ガソリン・アトキンソンサイクルにモーター、リチウムイオンバッテリーの組み合わせだ。
FT-Bhの欧州複合モード燃費は47.62km/リットル、CO2排出量は49g/km。トヨタによると、このCO2排出量は現行Bセグメントカー平均の半分以下だという。