[日食]932年ぶりの観察は安全に 5月21日

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金環日食の予報時刻
金環日食の予報時刻 全 2 枚 拡大写真

 京都で3月18日に開催された日本天文学会2012年春季年会で「金環日食を迎え撃つ-日本史上最大人数が観察できる金環日食を安全に-」と題する記者会見が行われ、Webサイトにも金環日食に関するさまざまな情報が掲載された。

 2012年5月21日(月)朝の金環日食は、国内の多くの方が観察可能で、神戸・大阪・京都・名古屋・横浜・東京などを含む九州南部から関東付近に掛けた帯状の範囲では、月が太陽の大部分を隠し太陽がリング状に輝く金環食になるという。

 金環日食の食の最大は、国立天文台の予報によると鹿児島で7時22分11秒、大阪で7時29分49秒、東京で7時34分30秒で、金環日食の起こる金環帯の領域で、日本の総人口のおよそ3分の2にあたる約8,300万人が、居ながらにして金環食を観察できるという。また、その他の地域でも、太陽が大きく欠ける部分食が観測できるため、日本天文学会では「今回の金環日食は日本史上最も多くの人々が観察できる金環日食である」としている。なお、これだけ広範囲で金環日食が起こるのは、1080年12月14日以来932年ぶりという。

 日本天文学会では、今回の日食は、特に児童や生徒にとり自然科学への興味関心や、学習への強い動機付けになるとしながら、観察には配慮が必要としている。

 金環日食は皆既日食と異なり、月と太陽が重なったときでも、常にまぶしい太陽面が見えていることに注意が必要だ。皆既日食と同様に暗くなると勘違いしている方が多いそうだが、金環日食はリング状に輝く金環食の最中でも、太陽光線のまぶしさは普段とそれほど変わりないという。このことから、多数の目の障害例が起きる事が懸念されている。

 このため観察には「日食観察グラス」(「しゃ光板」「太陽めがね」「日食グラス」)の使用や、正しい知識が必要となる。

 国内天文関連団体・機関の合同組織「日本天文協議会」のワーキンググループとして設立された「2012年金環日食日本委員会」では、安全な日食観察のための活動を展開。Webサイトでは学校向け資料「2012年5月21日 日食を安全に観察するために」(PDF)や、小中学生と指導者向けの教材などを提供している。また、金環日食 観測証明書の発行も予定している。

5/21金環日食の観察は日本史上最大人数…日食グラスで安全に

《田村 麻里子》

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