【新聞ウォッチ】ミラージュとダットサン、東南アで“復刻”を同日発表

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年3月21日付

●タイ製「ミラージュ」世界へ、「ダットサン」30年ぶり復活、日産新興国向け(読売・9面)

●企業損失4兆703億円、震災で1356社計上、東電、半分強占め(毎日・2面)

●タイ洪水後も「重要拠点」自動車各社、生産再強化へ(産経・11面)

●佐川、リコール品回収参入(日経・9面)

●パナソニック、太陽電池材料の米工場、閉鎖へ、マレーシアを中核拠点に(日経・9面)

ひとくちコメント

三菱自動車が12年ぶりに車名を復活させた小型の世界戦略車『ミラージュ』の新車発表会を、生産拠点であるタイのバンコクで開けば、日産自動車のカルロス・ゴーン社長はインドネシアのジャカルタで記者会見し、創業期の代表的なブランド「ダットサン」を新興国向けに復活させ、低価格車を発売すると発表した。

ミラージュとダットサン。どれも中高年のモーターファンにはなじみ深い懐かしいブランドだが、その“復刻”を東南アジアでほぼ同時に発表するというのは、「偶然の一致」にしては出来過ぎている。

きょうの東京を除く各紙が取り上げているが、例えば、読売は経済面で「タイ製『ミラージュ』世界へ」、「『ダットサン』30年ぶり復活」とセットで掲載。朝日も同様である。産経は三菱自動車のニュースを軸に洪水後のタイで自動車各社が生産の再強化に取り組んでいるとしている。

日経はさらに話題を東南アジアに拡大。「昨年の日本の半分の規模に相当し、市場や輸出基地としての東南アジアの重みは一段と増す」と伝えている。

三菱自動車では、このミラージュをバンコク市郊外のラムチャバン工業団地の既存工場(第1、第2)に隣接する第3の新工場で生産する。4月19日には国内外から来賓を招いての開所式を予定。

スズキもラヨン県の新工場で生産を開始した。洪水被害で冠水したホンダのアユタヤの工場も今月26日から再稼働させる計画であり、「アジアのデトロイト」と呼ばれるタイからしばらく目が離せない。

《福田俊之》

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