【新聞ウォッチ】隆盛三菱の象徴 パジェロミニ、18年の歴史に幕

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三菱パジェロミニ・プレミアムセレクション・ファイナルアニバーサリー。生産終了記念仕様。
三菱パジェロミニ・プレミアムセレクション・ファイナルアニバーサリー。生産終了記念仕様。 全 6 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年3月23日付

●公示地価下落幅縮小、高台は急上昇、被災地二極化(読売・1面)

●ガソリン高騰155.6円(読売・2面)

●オバマ氏再選ガソリン次第? 価格高騰支持率低下も、共和「失政」批判強める(読売・9面)

●パジェロミニ生産終了へ(読売・10面)

●電機の苦境流通構造が原因? トヨタ社長、適正価格の維持熱弁(朝日・10面)

●マツダ採用計画、13年春は7割減(毎日・7面)

●アウディが10台限定最高級オープンカー(産経・10面)

●第3のエコカー“快走”台風の目に、補助金・減税成長への追い風(産経・13面)

●スカイツリー予約好調、個人受け付け開始(日経・3面)

●エンジン部品など車関連、住友電工、新工場を建設、インドネシアを増強(日経・11面)

ひとくちコメント

三菱自動車が軽自動車の『パジェロミニ』の生産をこの6月で終了するという。RV(レジャー用多目的車)のシンボルカーとなった「パジェロ」シリーズの四輪駆動軽自動車モデルで、今年2月末時点で累計約48万台を販売したが、18年の歴史に幕を下ろすことになる。

きょうの各紙が報じているが、「ピークの95年度には年間10万台超を販売したが、環境規制が強化される中、エコカー減税に対応していないため販売が減少。11年度は2月までで7063台とピークの10分の1以下に落ち込んでいた。パジェロミニは専用の車台を使い、他の車種に転用できず、コスト削減が難しいことなどから、生産終了を決めた」(毎日)そうだ。

三菱自動車では、タイで生産する新型の小型乗用車に『ミラージュ』の車名を12年ぶりに復活させたばかりだが、収益向上を目指して、開発車種の絞り込みや車台の集約を進める中で、パジェロミニは“仕分け”の対象となった。パジェロシリーズでは、ミニより大きい『パジェロジュニア』や『パジェロイオ』がすでに生産を終えており、ミニの生産終了で大型の『パジェロ』だけが残ることになる。

パジェロシリーズは三菱自動車の隆盛期を象徴する車種で、ミニをはじめ、投入する新型車種が相次いでヒット。RVの開発技術者でもある当時の中村裕一社長は「日産のテールランプが見えてきた」などと豪語するほどの勢いがあった。栄枯盛衰は世の習いというが消えゆくパジェロミニに悲哀が漂う。

《福田俊之》

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