三菱重工、豪LNGプロジェクト向けコンプレッサ9台を受注

自動車 ビジネス 企業動向

三菱重工は26日、グループ会社の三菱重工コンプレッサ(MCO)が、国際石油開発帝石(INPEX)の進めるオーストラリアのイクシス液化天然ガス(LNG)開発プロジェクト向けコンプレッサ9台および駆動用モーター7台を受注したことを発表した。

LNG生産プラントの中核機器として、日本企業が主導する初の大型LNG開発事業の一翼を担うもので、2013年8月から順次納入する計画。

今回のコンプレッサおよび駆動用モーターは、同プロジェクトで陸上LNGプラントの設計・調達・建設を担当するJKCイクシスLNGジョイントベンチャーから受注したもの。同社は、日揮、千代田化工建設および米国KBR社からなる企業連合。取扱商社は第一実業。

イクシスLNGプロジェクトは、操業主体となるINPEXと、フランスの総合石油エネルギー企業であるトタル社との共同事業。西豪州沖合200kmに位置するブラウズ堆積盆のイクシスガス・コンデンセート田から産出される天然ガスを、沖合で水分除去やコンデンセート分離処理。889kmの海底パイプラインを通じて豪州北部準州のダーウィンに建設する陸上プラントに運ぶもので、生産量はLNG約840万トン/年、LPG約160万トン/年、コンデンセート約10万バレル/日(ピーク)。

MCOのコンプレッサは、天然ガスからLNGを生産する工程を効率的に支えるとともに、LNG/LPGタンク内で気化したガスを燃料ガスとして再利用するのにも一役買うこととなる。

なお、今回のプロジェクトでのLNG年間生産量は、日本のLNG年間輸入量の1割強に相当。約7割が日本へ輸出され、エネルギーの長期安定供給や供給源の多様化などの観点から極めて重要な意義を持つ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  5. まずは街で最適解を出す! ダンパー減衰の基礎と“曲がる・止まる”が変わる実践チューニング~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る