トヨタのピックアップ、『ハイラックス』が南極大陸で9500kmを走破、耐久性の高さを示した。低温、高高度の地を走行するために、燃料にはジェット燃料を用いた。
これは2013〜14年の年末年始に予定されている耐久スキーレース「エクストリーム・ワールド・レース」=究極世界競走シリーズのひとつ、「南極点レース」のための準備だ。レースは南極点までの745kmをスキーで走破する。
サポート車両として使われる予定のハイラックスは、本番に先駆けて昨2011年11月から今年の2月までの間、南極大陸の9500kmを走り、南極点にも到達した。
サポート用ハイラックスは量産型と同じ排気量3.0リットル「D-4D」エンジンとトランスミッションを搭載するが、−50度の低温、標高3400mの高地を走るために必要な改造が施された。改造したのはアイスランドのスペシャリスト、アークティック・トラック社だ。
スキーレースのための燃料補給所や測候所の設営、科学者やレース参加者をサポートすることが期待される。