【バンコクモーターショー12】三菱 ミラージュ が軽く作れた理由

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三菱ミラージュ(バンコクモーターショー12)
三菱ミラージュ(バンコクモーターショー12) 全 3 枚 拡大写真

日本よりも早くタイで正式に発表され、バンコクモーターショー12で一般に公開されている三菱の新型コンパクトカー『ミラージュ』。

ミラージュの特徴のひとつが、CVT車でも車両重量855~870kg(タイ仕様)に抑えた車両重量だ。ホンダ『ブリオ』は950kg(CVT車)、日産『マーチ』のCVT車も950kgからなので、ライバル車に対して約100kg軽く仕上がっている。全長は、ブリオより100mm長く、マーチより70mm短い。

軽く作れた理由はどこにあるのだろうか。開発をまとめた商品戦略本部商品企画部の岩田達(いわたとおる)さんは「まずパッケージングです」という。

「室内は大人4人が快適に座れるだけの広さを確保し、ひとまわり車体が大きなコルトよりも広いラゲッジスペースも用意しました。その上で、車体を小さく作ったのです。3気筒エンジン専用とすることで、エンジンルームをコンパクトにすることができました」

しかし、理由はそれだけではない。ミラージュの車体は、ハイテン材(高張力鋼板)の使用率が6割と日本の小型車としては高めの比率となっているのだ。それで車体自体が従来の構造に対して(小型化は計算に入れない比較で)約7%軽くなっている。

ミラージュの生産拠点は、日本向けも含めタイにあるレムチャバン工場。アジアなどでは高張力鋼板の入手や加工が難しいケースもあるが、三菱自動車はその問題をクリアしてミラージュの軽量化を実現したのである。

《工藤貴宏》

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