【ニューヨークモーターショー12】SRT バイパー 誕生…8.4リットルV10は640ps

自動車 ニューモデル モーターショー
SRTバイパー(ニューヨークモーターショー12)
SRTバイパー(ニューヨークモーターショー12) 全 10 枚 拡大写真
クライスラーグループは4日、米国で開幕したニューヨークモーターショー12において、ダッジ『バイパー』の後継車、SRT『バイパー』を初公開した。

バイパーは1989年1月、デトロイトモーターショーに、コンセプトカーとして登場。当初は3年間だけ少量限定生産する計画で、1990年に市販バージョンの『バイパーRT/10』が発表された。エンジンは8.0リットルV型10気筒ガソリン(最大出力400ps)を搭載し、1992年5月から生産がスタートした。

2003年には初のモデルチェンジを受けて、『バイパーSRT/10』が誕生。V10エンジンは排気量を8.3リットルへ拡大し、最大出力は510psを獲得した。2008年には排気量を8.4リットル(最大出力600ps)にアップした『バイパーSRT10』に進化。1992年の生産開始から17年間の累計生産台数は、2万5000台以上に到達している。

今回発表されたバイパー後継車は、従来のダッジブランドではなく、クライスラーグループの高性能車開発部門、SRT(ストリート&レーシング・テクノロジー)ブランドから登場。そのハイライトは、現在のダウンサイジングトレンドとは無縁の大排気量V10エンジンの搭載だ。

このV10は従来通り、排気量は8.4リットル。しかし、ピストンやインテークマニホールド、エグゾーストバルブなどに、大幅な改良を受けており、最大出力は640ps、最大トルクは83kgmを獲得する。これは従来比で、40ps、5.5kgm強化された計算。SRTによると、自然吸気エンジンとしては世界最強のトルクを誇るという。

さらなる軽量化に取り組んだのも、SRTバイパーの大きな特徴。ねじり剛性が50%引き上げられたシャシーを基本に、ルーフやボンネット、リアゲートはカーボンファイバー製、ドアはアルミ製とした。SRTによると、従来比で45kgの軽量化を果たしているという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  3. アイシンが明かす、トランスミッションの膨大な経験値とノウハウが電動化を主導する理由
  4. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  5. メルセデスベンツ、全固体電池搭載『EQS』で1205km無充電走行を達成
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る