【新聞ウォッチ】振り向けば10台に1台が輸入車、外車販売過去最高

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年4月6日付

●12年度予算が成立(読売・1面)

●「顔」、国際協力銀行の総裁に就任した元経団連会長、奥田碩さん(読売・2面)

●新東名、効果は限定的、御殿場 - 三ヶ日JCT14日開通(読売・3面)

●外車シェア最高の9.6%震災で国産車の生産減、エコカー対象車種拡充(読売・10面)

●高速4車線化再開へ、国交省、09年凍結の6区間(朝日・1面)

●プリウス、3年首位、11年度新車販売、HV比率も最高(朝日・11面)

●ビートル3代目、20日に受注開始注(東京・7面)

●トヨタ、開発を完全現地化、まず米で新型車、ニーズ対応早く(日経・1面)

●日産、九州生産5割超、小型車「ノート」7月移管、地の利生かし中韓製の部品(日経・9面)

●ブラジルに初の工場、豊田自動織機、フォークリフト用(日経・9面)

ひとくちコメント

輸入車の新車販売が絶好調だという。日本自動車輸入組合が発表した2011年度の国内の輸入車販売総台数は29万5149台と、前年度に比べて22.9%の大幅増。軽自動車を除く国内新車販売に占めるシェア(占有率)は前年度を1.5ポイント上回る9.6%と過去最高だった。

日産自動車がタイから『マーチ』を輸入するなど日本車メーカーの海外生産分を除いても前年度比22.1%増の22万3272台となり、輸入車のシェアは7.3%に達している。

きょうの各紙が取り上げているが、読売は2011年度の国内新車販売台数で「プリウスが3年連続首位」に輝いたという記事を5日付の夕刊で報じたこともあって、経済面のトップには「外車シェア最高の9.6%」を取り上げた。

輸入車の販売台数が伸びた背景には「東日本大震災で日本メーカーが生産できなくなった際も、輸入車は新車販売を続けられたこと」、「海外メーカーもエコカー補助金の対象車種を拡充したこと」などが主な要因とみられる。

会社別では、フォルクスワーゲン(VW)が首位で、BMW、メルセデスベンツ、アウディが続き、ドイツ勢が上位を占めた。販促の広告も派手だ。きょうの朝日は、「BMW5シリーズのハイブリッド」を5面、「ルノー、カングー」を9面、「アウディ、A4」を20面にそれぞれカラーの全面広告を掲載。12面には「VW、ポロ」の2分の1広告を載せている。ちなみに、トヨタ自動車がきょう発売する『86』は、日経1紙に見開きのカラー全面広告を掲載している。

振り向けば新車10台に1台が日本で生産していない輸入車となる。今夏には三菱自動車もタイから世界戦略車の『ミラージュ』を日本市場にも投入する。円高も追い風で、輸入車の市場含有率はさらに高まりそうだ。

《福田俊之》

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