F1中国GPを目前にフェラーリ「F2012」が突然ウィニングマシンに化けたといった類の幻想は、フェルナンド・アロンソの念頭にはないらしい。
「上海GPにオーストラリアやマレーシアのようなサプライズを期待してはいない。3週間という時間は長くもあるが、マシンの性能を根本的に変えるには短かすぎる。細かなアップデートは予定しているが、特に重要なものはないし、他のチームも改良パーツを持ち込むに決まっているからね」
「というわけで、レースへの取り組み方は中国GPでも同じだ。可能な限り上のリザルトを狙う。どんなに小さな可能性も見逃さずにチャンスにつなげる」
「具体的に何位を狙うとかは、まったくの時間の無駄だから口にしないでおこう。とにかく最大限の努力をして、少しでも多くのポイントをお土産にしたいというだけだ。いつかきっと貯えが役に立つ日が来ると信じて、いまは働き蟻みたいにせっせとポイントを運ぶしかないよね」