【新聞ウォッチ】日産、中国大連にも新工場…世界一市場で“ビッグ3”足固め

モータースポーツ/エンタメ 出版物

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年4月13日付

●京都、祇園車暴走7人死亡、運転の男も死亡、11人重軽傷(読売・1面)

●ソニー商品開発強化、第2のウォークマン狙う(読売・11面)

●新東名2.6兆円の効果は、渋滞ほぼ解消?借金返せる?あ一部開通(朝日・3面)

●インド、脱小型車、スズキはミニバン投入(朝日・11面)

●EVから工場に電氣供給、三菱自動車が実証実験(朝日・11面)

●ガソリン高・株安・雇用横ばい、先行き不安高まる(産経・11面)

●日産、中国全土に供給網、大連に工場、年20万台、輸出も、VW・GM追う(日経・11面)

●フォード首脳「マツダ組」実権、世界にらみ世代交代、米依存脱却成長探る(日経・7面)

●富士重「BRZ」快走、20~30代から受注多く、納期、来年1月以降に(日経・11面)

ひとくちコメント

きょうは13日の金曜日。「不吉な日」としても知られているが、読売、朝日、毎日、東京の4紙が花見客などで賑わう京都の祇園で突然起こった軽ワゴン車暴走事故を取り上げている。

交差点を横断中の歩行者らを次々とはね、男女計7人が死亡し、11人が重軽傷を負った大惨事。車を運転していた30歳の男も死亡したが、時折意識を失うてんかんの持病をかかえていたらしい。

2002年の道路交通法改正では、過去2年間発作がなく、今後も一定期間起こる恐れがないことを医師が証明すれば免許の取得もできるというが、更新時には意識を失ったことがないかをチェック欄に自己申告で記入する。検察庁によると、最近5年間のてんかんは発作による事故件数は年70件前後で、死亡事故も18件という。

再びきょうの1面トップニュースに目を向けると、産経は、政権交代の牽引役となった民主党の3人が「亡国の徒」となりつつあるという政治がらみの記事。日経は「日産自動車が300億円強を投じ、中国の遼寧省大連市に乗用車の新工場を建設する」という独自ネタを掲載している。

それによると、新工場の年産能力は20万台で2014年に稼働する予定だが、中国で4か所目となる工場を東北部につくることで、多くの車種を全国の主要都市に効率良く供給できる体制を整え、先行する独VW、米GMを追い上げて、名実ともに世界一の中国市場でビッグ3入りを狙うようだ。

4月23日からは北京で国際モーターショーが開催される。世界の自動車メーカーの経営トップも北京入りするが、きょうの日経のように、中国を攻略する関連の記事がより多く取り上げられることになるだろう。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る