気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年4月17日付
●インド激戦スズキ減速シェア4割割れ現代など攻勢(グループ傘下の豊田通商と組んで読売・8面)
●工場廃熱で野菜作り、トヨタグループ宮城で雇用創出(朝日・9面)
●5分で充電EVバス東芝など開発へ(朝日・9面)
●パスモでストーカー、東京メトロ駅員、端末を悪用(朝日・39面)
●主張:祇園の暴走事故、直ちに道交法の見直しを(産経・2面)
●新入社員6割超「心の豊かさえ求める」(産経・10面)
●スズキ、重慶に新工場15年全面稼働、生産倍増(東京・7面)
●いすゞ雇い止め有効、東京地裁訴え棄却、「合理あった」(東京・30面)
●東芝、IBMの事業買収、流通向け情報端末、世界首位に、700億円前後に(日経・1面)
●蓄電池大手のエリーパワー、スズキやダイキンが出資、車載用開拓(日経・12面)
●日野自、最終黒字160億円、前期上方修正、トラック販売台数最高に(日経・15面)
●「新東名、渋滞緩和に効果」初の日曜、5.3キロの1カ所のみ(日経・34面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車が東日本大震災で被災した東北復興支援事業の一環として、宮城県大衡村に、パプリカ栽培の野菜工場を建設するという。
きょうの各紙が取り上げているが、グループ傘下の豊田通商と組んで、子会社が出資する農業生産法人「ベジ・ドリーム栗原」(宮城県栗原市)が運営するパプリカ工場に参画。
小型ハイブリッド車『アクア』などの生産拠点である子会社のセントラル自動車宮城工場の隣接地に大型の栽培ハウスを設置。工場から出る廃熱を利用するというもので、用地面積は約3ha、このうち栽培面積は約1.8ha。2013年1月の完成予定で、年間315tのパブリカ生産を目指すとしている。
これまで、東南アジアの工場内で栽培したサツマイモを利用して作った “トヨタブランド”の芋焼酎は試飲したことがあったが、パプリカ栽培は初耳である。
トヨタ自動車の白根武史専務役員は「自動車も農業も、物作りという点では同じ。トヨタの効率的なものづくりのノウハウは、必ず農業に生かせる」(産経)と話したという。豊田章男社長の言葉を借りれば「もっといい野菜を作ろうよ」となるのか?