欧州新車販売、6か月連続で減少…3月実績

自動車 ビジネス 海外マーケット
フォルクスワーゲン・ゴルフ
フォルクスワーゲン・ゴルフ 全 4 枚 拡大写真
ACEA(欧州自動車工業会)は17日、3月の欧州全域(EU+EFTA全30か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は149万9380台。前年同月比は6.6%減と、6か月連続で前年実績を下回った。

5大主要国では、ドイツが前年同月比3.4%増の33万9123台と、3か月ぶりに回復。一方、フランスは23.2%減の19万7774台と、5か月連続の前年実績割れだ。

また、英国は37万2835台を販売し、前年同月比は1.8%増と回復。しかし、イタリアは26.7%減の13万8137台と、7か月連続の減少だ。スペインは4.5%減の8万4427台と、3か月連続で前年実績を下回る。

主要9社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同月比1.7%増の35万2455台と、2か月ぶりの前年実績超え。VWブランドが3.4%増の18万4141台、アウディブランドが7%増の8万3452台と回復を見せた。一方、セアトブランドは15.2%減の3万1000台、シュコダブランドは0.1%減の5万3550台と、落ち込んだ。

2位のPSAプジョーシトロエンは、前年同月比19.2%減の16万5118台と、10か月連続で減少。その内訳は、プジョーが19%減の8万8869台、シトロエンが19.5%減の7万6249台と、ともに不振が続く。

フォードモーターは2月の5位から、3月は3位へ浮上。しかし、その販売台数は13万1410台で、前年同月比は7.6%減と3か月連続で前年実績を下回る。4位はGMグループ(オペル、シボレー、サーブを含む)。12万9912台を売り上げたものの、前年同月比は10.2%減と7か月連続のマイナスだ。

ルノーグループ(ダチアを含む)は、2月の3位から3月は5位へ後退。その販売台数は11万2894台で、前年同月比は20.4%減と、6か月連続のマイナスだ。低価格のダチアブランドは、23.8%減の1万9898台と5か月連続減。主力のルノーブランドも、19.6%減の9万2996台と7か月連続で前年実績を割り込む。

6位にはフィアットグループを上回り、BMWグループ(MINIを含む)が浮上。9万3313台を販売し、前年同月比は3.2%増と、4か月ぶりに前年実績を上回った。BMWブランドは5.3%増の7万3899台と、6か月ぶりに増加。MINIブランドは4.3%減の1万9414台と、3か月ぶりに前年実績を下回った。

7位はフィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)。その販売台数は8万1469台で、前年同月比は25.8%減と、10か月連続のマイナスだ。ブランド別では、アルファロメオが37.6%減の1万0159台と、8か月連続で減少。ランチア(クライスラーを含む)は12.9%減の9268台と、3か月ぶりのマイナス。主力のフィアットブランドは、27.1%減の5万8480台と不振が続く。

8位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は7万3899台で、前年同月比は5.1%増と3か月連続のプラス。ブランド別では、メルセデスベンツが6.8%増の6万5814台。スマートは7.2%減の8085台と、5か月連続で減少した。

トヨタグループ(レクサスを含む)は、9位。その販売台数は7万1124台で、前年同月比は2.1%減と、3か月連続で前年実績を割り込んだ。トヨタブランドは1.7%減の6万7469台と、3か月連続のマイナス。これまで好調だったレクサスブランドは、9.5%減の3655台とマイナスに転じている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  3. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  4. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る