パワー半導体世界市場、2020年には403億ドル…矢野経済研究所

自動車 ビジネス 海外マーケット
車載用半導体の世界市場規模推移と予測
車載用半導体の世界市場規模推移と予測 全 2 枚 拡大写真

矢野経済研究所は、車載用半導体の世界市場に関する調査を実施、18日、その結果を「車載用半導体市場の可能性と将来分析 2012-2013」として公開した。

調査はデバイスメーカー、カーエレクトロニクスメーカー、自動車メーカーなどを対象に、2012年1月〜3月にかけて同社専門研究員が面談や電話などでヒアリングした。

調査結果によると、2011年の車載用半導体世界市場規模は、センサとパワー半導体が市場を牽引し、前年比9.9%増の205億8000万米ドル(約1兆6740億円)となった。東日本大震災、タイ洪水の影響から市場規模はマイナス成長となることが懸念されたが、想定よりも早く半導体工場の復旧が完了。洪水の影響も一部地域に留まったことでプラス成長となった。

デバイス別構成比では、車両の各システムを制御するためのECUに実装されるマイコンが全体の25.3%、次いで燃費や安全システム等の制御に使用される車載用半導体センサが16.9%、電動パワーステアリングやHV/EV向けに市場が拡大しているパワー半導体が13.9%だった。

2012年の市場規模は、日本、北米における新車販売台数の増加が期待できることから、前年比10.5%増の227億4000万米ドル(約1兆8504億円)となる見込み。年々厳しくなる環境規制に対応するために様々な電子制御システムの搭載が進み、車両一台あたりの半導体コストも上昇。さらに2015年以降では新興国においても安全システムの義務化が進み、2020年の車載用半導体の世界市場規模は403億米ドル(約3兆2792億円)になると予測している。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダムドから『ジムニーノマド』用のボディキットが3種登場!『ジムニーシエラ』用の新作「サウダージ」も注目
  2. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  3. 三菱、3列シートの新型SUV『デスティネーター』世界初公開へ
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. マツダ『CX-5』新型、ライバルはRAV4やエクストレイルか
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る