【バンコクモーターショー12】スマホDAは新興国テレマのバリエーション…トヨタ友山茂樹常務

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【バンコクモーターショー12】スマホDAは新興国テレマのバリエーション…トヨタ友山茂樹常務
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バンコクモーターショーでのトヨタ自動車のプレスブリーフィングではトヨタ・モーター・タイランド(TMT)の50周年を祝うとともに、スマートフォンを利用したテレマティクスの開始というサプライズが用意された。

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トヨタは日本、北米、中国ですでにテレマティクスサービスを行っているが、DCMと呼ばれる通信ユニットを車載もしくは、カーナビ車載機と携帯電話をBluetoothなどで通信させる方式で展開してきた。今回トヨタはタイで、スマートフォンアプリ+ディスプレイオーディオ(DA)という新たなテレマティクスのバリエーションを披露した。

タイ版のスマートG-BOOKは、999バーツ(約2600円)のFull版と機能制限がかかった無料のLite版がiOSとAndroid両OSで存在する。今回新たにディスプレイオーディオと連携するDA版はiOS版が先行して配布され、Android版も順次用意される。

50周年を記念する特別仕様車は全5モデル22,500台、『カローラ・アルティス』『ヴィオス』『フォーチュナー』『ハイラックス・ヴィーゴ』のダブルキャブとエクストラキャブ。そのうちディスプレイオーディオと3年分のスマートG-BOOK利用権利を標準装備するモデルはカローラ・アルティスとフォーチュナー、ハイラックス・ヴィーゴ・ダブルキャブの合計1.2万台。ヴィオスなどディスプレイオーディオを搭載しないモデルの購入者に対しても、スマートフォン版のスマートG-BOOK利用権1年分がついている。

プレスブリーフィングでディスプレイオーディオ版テレマティクスを紹介した、トヨタ自動車友山茂樹常務役員に対してタイでのテレマティクスの狙いを聞き出した。

◆CRMだけでなくファン開拓も兼ねている

---なぜタイでテレマティクスなのか?

友山茂樹常務(以下敬称略):50年という長きにわたってトヨタはタイで自動車を作って来た。その結果、約100万台のタイマーケットに対してトヨタは約40%のシェアを持たせてもらっている。トヨタにとってとても重要なマーケットであるタイで、他社のどこよりも早くテレマティクスを行いたかった。

そしてもうひとつ、トヨタはタイのディーラーに対してe-CRBというCRM業務システムがすでに導入済みだ。中国広汽トヨタの事例のようにe-CRBにテレマティクスを組み込むことでディーラーのCRM活動を強化してゆきたいと考えている。

---スマートフォンとディスプレイオーディオの組み合わせを初めて採用した理由は?

友山:まず、タイの人たちはITリテラシーが高いと感じている。スマートフォンの普及は日本以上で6600万携帯電話契約者のうち、すでに3割を超えている。今回のサービスに先立って、スマートフォンアプリでナビゲーション、オペレーターサービス、スポットサーチ、渋滞情報、ロードサービス、救急サービスの機能を持った『スマートG-BOOK』のタイ版をリリースしたところひと月で4万回もダウンロードされてカテゴリーランキングで1位になった。

一方でタイでのカーナビは高価で装着率はまだ低い。ディスプレイオーディオはカーオーディオなみに安価に提供できる。スマートフォンアプリと組み合わせることで、ナビゲーションだけでなくタクシープローブによる渋滞情報やオペレーターサービス、地図更新などのテレマティクスサービスを利用できるメリットがある。

アプリをダウンロードしてくれたユーザーに対して、(オペレーターサービスや地図更新がついたフルサービスを使うためには、1年につき999バーツの有料登録が必要だが)キャンペーンで抽選を行い、まずは1万人にIDを無料で配布した。

キャンペーン応募者の属性を見てみると21から30歳で29%、31から40歳で41%と20代30代だけで7割を占めていることがわかった。しかも大卒の高所得者が62%に達していた。彼らは今後自動車を購入してくれる可能性が高い、トヨタにとって欲しい購買層だ。予定になかったがファン獲得のために10月の50周年までに合計5万人に配布することにした。

---タイ以外の新興国に対してもe-CRBありきでスマートフォンテレマを投入するのか?

友山:e-CRBから入る国、スマートフォンテレマ+ディスプレイオーディオから先に投入する国、DCM車載も含めて攻め方のバリエーションが増えたと考えている。日本のように時間をかけて開拓するのではなく、スピード感を持って展開していきたい。

《三浦和也》

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