中国で23日、開幕した北京モーターショー12(オートチャイナ12)。新型『シルフィ』をワールドプレミアした日産自動車は、3台のEVコンセプトカーを中国で初公開し、EV分野におけるリーディングカンパニーの存在感を示した。
この3台とは、『エスフロー』、『PIVO 3』、『e-NV200』。エスフローは2011年3月、ジュネーブモーターショー11で初公開されたEVスポーツカー。PIVO 3は2011年秋、東京モーターショー11に出品されたシティコミューターEV。e-NV200は2012年1月のデトロイトモーターショー12で披露された1台で、『NV200』(日本名:『NV200バネット』)をベースに開発された商用EVだ。
3台のEVコンセプトカーは、それぞれ異なるカテゴリーのEVというのがポイント。2010年末、『リーフ』の発売でEV市場に参入した日産自動車が、さらなるEV市場でのシェア拡大を目指して開発したEVコンセプトカーである。
18日、中国政府は新たな代替燃料車の普及計画を発表。2020年までに、EVやプラグインハイブリッド(PHV)を500万台、中国で普及させるという野心的な内容だ。日産が中国において、EVのアピールに力を注ぐのも、この政府の方針と無関係ではないだろう。