【トヨタ プリウスPHV 試乗】実証実験後の市販をパターン化するのもあり…森口将之

試乗記 国産車
トヨタ・プリウスPHV
トヨタ・プリウスPHV 全 6 枚 拡大写真

特定ユーザーにリース販売していた以前の車両と比べて、大幅値下げ以上にありがたいのは、EVモードとHVモードを選べるようになったことだ。

以前の『プリウスPHV』は、電池が切れるまではEV、それ以降はHVという走り方しかできなかった。「EVの取り置き」ができなかったのだ。

でも今回は違う。観光地の自然保護のために電池を残しておくという、理に叶った使い方が可能になったし、機械任せでなく「自分で車両を制御する」という自動車本来の魅力を味わえるところがいい。

それ以外では、充電ソケット部分に夜間照明が追加され、以前はウインドスクリーン内側にあった充電確認インジケーターもここに移されたことが特筆される。

いずれもPHVを本気で使う人にはうれしい配慮だろう。これらの改良はリース販売や実証実験での利用者の声をフィードバックした結果だという。他のモデルも実証実験後の市販というパターンを導入してもいいのではないだろうか。

森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 日産『エクストレイル e-POWER』、338馬力デュアルモーターの「e-4ORCE」をインドネシア投入
  5. 初公開の『黒いプレリュード』に「ワクワクしますな!」、SNSで高評価集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る