【マツダ CX-5ガソリン 試乗】回転の伸び、軽さ…青山尚暉

試乗記 国産車
マツダCX-5 20S
マツダCX-5 20S 全 8 枚 拡大写真
「スカイアクティブ-D」(クリーンディーゼル車)ばかりが注目されているマツダ『CX-5』には「スカイアクティブ-G」を名乗るガソリン車もある。

もちろんアイドリングストップを備え、JC08モード燃費はスカイアクティブ-Dの18.6km/リットルから16.0km/リットルに。それでもこのクラスのSUV最上級の燃費、エコ性能である。

では、走りの面で高圧縮比ガソリンエンジンとディーゼルエンジンではどこが大きく違うのか?

まずは高回転域の伸びやかさだ。ディーゼルエンジンはおよそ5000回転までスムーズに回りきる。それ自体は驚異的だが、ガソリンエンジンのほうは6000回転以上までリニアさを極めた回り方をする。当然、飛ばしたときの気持ち良さではこちらだ。

そして乗り味。スカイアクティブ-Dは重厚かつやや穏やかなタッチ(17インチタイヤ装着車)。一方、スカイアクティブ-Gはより軽快かつスッキリ。出足の一瞬の加速感も軽やかだ。操縦性にしてもスカイアクティブ-Gのほうが軽快でリニア。理由は総重量と鼻先の軽さの違いにある。

つまり、高速巡行や登坂路、長距離走行では4リットル車並みのトルクを持つスカイアクティブ-Dが威力を発揮し、経済性も高い。しかし街乗りや比較的平坦な峠道ではスカイアクティブ-Gのほうが走りやすく爽快で気持ちいい。

ちなみに価格はお薦めの「20S」が220万円。装備類がほぼ同等の「20D」より38万円安い。ただしスカイアクティブ-Dは補助金があり、実際の支払額は縮まる(25万円弱)。注意したいのは補助金を受け取ると6年間以上、所有しなければならないことだ。だから、短期間でクルマを乗り換える人はガソリン車が適しているかもしれない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
ペットフレンドリー度:★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフジャーナリスト
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。

《青山尚暉》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWER が走行不能に!…土曜ニュースランキング
  2. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  3. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  4. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る