GMは4月23日、中国で開幕した北京モーターショー12において、シボレー『EN-V 2.0』の開発計画を明らかにした。
GMは2010年5月、「上海エキスポ(万博)2010」に、中国合弁パートナーの上海汽車と共同開発したEVシティコミューターコンセプト、『EN-V』を出品。2030年のEVをテーマに開発されたEN-Vは、二輪2シーターのボディを採用し、全長1500mmとコンパクト。カーボンファイバーなどの素材を使い、車両重量は500kg以下という軽量さが特徴だ。
EN-Vには、GMと電動立ち乗り二輪車で有名なセグウェイ社が2009年4月に発表した、プロジェクト『PUMA』(パーソナル・アーバン・モビリティ&アクセスビリティ)の技術を導入。最新の2ホイールバランス技術を採用し、二輪でも安定した走行性能を発揮するとともに、二輪それぞれにモーターを内蔵。二次電池はリチウムイオンバッテリーで、最大航続距離は40km程度。充電は家庭用コンセントからも行える。
さらにEN-Vには、GMの「オンスター」や「V2V」(ビークルトゥービークル)技術を搭載。オンスターによる衛星を使ったナビゲーション&緊急通報システム、V2Vによる自動運転や衝突回避などを可能にしている。
今回の北京モーターショー12において、GMはEN-Vの発展形として、EN-V 2.0の開発計画を公表。さらに実用性を高めたデザイン、最新のセンサー技術やGPSナビゲーション、インターネット無線接続などが導入される。
GMはEN-V 2.0の実証実験を、近い将来、中国で行う方針。同車のレンダリングを披露したGMチャイナのケビン・ウェール社長は、「EN-V 2.0計画を現実にすることが、持続可能な自動車社会に必要なこと」と述べている。