富士重、中国生産延期…「断念ではない」吉永社長

自動車 ビジネス 企業動向
富士重工業 吉永泰之社長
富士重工業 吉永泰之社長 全 6 枚 拡大写真
富士重工業の吉永泰之社長は8日の決算発表の席上、中国での合弁生産計画について、現在推進中の中期計画(2011~15年度)中の生産を見送る方針を示した。併せて、代替供給力強化策として日本と米国での能力増計画を発表した。

吉永社長は、3月としていた「社内期限」に至っても中国政府による認可など「進捗がない」とし、事実上のプロジェクト凍結を表明した。ただ、計画推進の「断念ではない」とし、合弁相手や検討してきた工場の立地先についても「当初の案で(交渉を)続けたい」と語った。

中期計画では13年度中に中国での生産を開始し、15年度には年産15万台に拡大させる方針だった。吉永社長は代替の供給力拡充について、当面、群馬製作所本工場と米国工場(インディアナ州)を手当てする計画を示した。

群馬本工場は、現行の年産10万台を今夏に15万台に引き上げる増強を進めているが、来年初めまでに1万5000台分を追加し16万5000台とする。また、トヨタ自動車からの受託生産も行っている米国工場は、スバル車の能力を現在の年17万台から14年夏までに20万台に拡充する。さらに北米では、「新たな立地先も含めた将来の能力拡大を検討する」(近藤潤副社長)方針も明らかにした。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 生まれ変わった三菱『エクリプス クロス』にSNSでの反応は!? ルノーOEMのEVに「日本はどうなる?」
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る