パイオニアのアプリユニット、普及の決め手は「アプリの数」

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パイオニア アプリユニット発表のようす
パイオニア アプリユニット発表のようす 全 7 枚 拡大写真

パイオニアが7日発表したカロッツェリア『アプリユニット』。スマホ連携車載機の普及について、同社カー市販事業部長の佐藤裕氏は「欧米で一年やってわかったのは、“アプリをどれだけ増やせるのか”というのが大きなポイントになる」と話す。

アプリユニットで操作できるアプリは、パイオニア独自の規格「Linkwith」に対応したアプリのみとなる。ナビアプリに関しては、Androidが「ドコモドライブネット」を使用、iPhoneは「カロツェリアLinkwithカーナビゲーション for iPhone」を7月上旬に発売予定。価格は、ドコモドライブネットが月額315円、iPhone向けに関して詳細は決定していないとのことだが、カロツェリアLinkwithカーナビゲーションも同等の価格となる見込み。

アプリユニットでは、これらカーナビアプリの機能だけでなく、スマートフォンの中にある音楽の再生のほか、音楽や映像の配信サービスを提供する有料のアプリも用意。OBDIIコネクターからの情報でクルマの状況を表示する「リアルタイムダッシュボード」など、既存のカーナビにはないサービスも存在する。

佐藤部長は「自動車メーカーのOEMの商品というのは、メーカーの仕様に従って車として100%の機能を提供できるわけですが。我々の市販商品というのは、どこかエンターテイメント性を残したり、今までにない価値を提案したりできるので、それが市販のいいところだと考えています」

「スマートフォンの世界っていうのも、ハードメーカーやキャリアが主導的に動かなくても自己増殖している世界なので、そういった自己増殖している部分もリンクしていこうと考えています」と、独自にアプリベンダーへ営業をかけていくほか、手持ちのアプリを改造してアプリユニットに載せたいというベンダーがいたら、パイオニアに申請することで、車の中で使う機能を精査してアプリを公開していくという。

「欧米ではiPhone専用機として初代機を出しておりまして、今回国内では我々として第二世代となり、Androidにも対応させました。欧米ではアプリケーションの数が導入当初3つか4つ位からスタートしていたのですが、一年で海外では20以上にアプリが拡大しております。アプリの数が増えていくことで、この機種を楽しんでいくことが、周辺からも広がっていくことになるかと思います」と述べた。

スマートフォンと車載端末の接続規格については、トヨタが8日発表したディスプレイオーディオがパナソニックの「AppCarConnect JPN」を採用するなど、端末メーカーごとに複数存在することになりそうだが、接続規格について佐藤部長は「Linkwithが、ある程度デファクトスタンダードとなれば、他社さんでも使えるといった話も出てくるかと思いますが、まだそういったお話は、今のところございません」と語った。

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