マセラティ初のオーナーイベント、「マセラティフェスティバル2012」が13日、富士スピードウェイで開催された。そこでは、マセラティのみのコンクールデレガンスも行われた。
今回は参加者の投票の他、マセラティジャパン代表取締役社長のファブリッツィオ・カッツォーリ氏やデザイナーのケン・奥山氏らが加わり審査を行った。
その結果
・クラシコ(クラシックマセラティ~ロイヤルまで):『A6GCS』
・セミクラシコ(ビトゥルボ系 クワトロポルテIV、ギブリII、3200GTまで):『ギブリII』
・モデルノ(クーペ、スパイダーなどV8NA系以降、現行機種まで):『グランカブリオスポーツ』
それぞれが授賞。グランプリはA6GCSが獲得した。
そのオーナーであるタレントの堺正章氏は、「受賞したことを、僕よりもクルマが喜んでいると思う。自分も頑張ってマセラティをずっと愛してきて、それが報われたということでしょう」と語った。
ケン・奥山氏は、モデルノで受賞したグランカブリオスポーツについて、自身も途中までデザインに関わったと述べ、「当時、グランカブリオはベースのデザインができていたが、量産化がなかなか決まらなかった。そのうちにフェラーリ『カリフォルニア』が先行することとなり、グランカブリオのボディをベースに開発が始まった」と当時のエピソードを披露。
また、カリフォルニアがハードトップを採用したのに対し、グランカブリオはソフトトップを採用した理由について、「エレガントさと軽量化を重視し、ソフトトップを採用しました」。
奥山氏は、「マセラティというブランドは、やんちゃな子供ではなく、大人に乗ってもらいたいクルマです。そして、(グランカブリオは)自分の人生の中でなんとしても買いたいと思い、そして買ったクルマ」だと述べた。