【トヨタ プリウスPHV 試乗】電気自動車の方が実は中途ハンパ?…小沢コージ

試乗記 国産車
トヨタ・プリウスPHV
トヨタ・プリウスPHV 全 4 枚 拡大写真

「我々は、ハイブリッドより効率の悪い電気自動車なら作る意味はないんです」…『プリウスPHV』を見ると、そう言い切ったトヨタハイブリッド戦略のボス、小木曽聡エンジニアの言葉を思い出す。

【画像全4枚】

なにかとクリーン、クリーンともてはやされ、「ゼロエミッション」と言い切っているEVだが、それはぶっちゃけ表の顔だ。確かにその半径数m内では完全クリーン。でも、肝心の電気をどうやって作っているのか? 石油なのか石炭なのかはたまた原子力なのか。それによりクリーンの意味合いが変わってくる。

要するに家では子供と奥さんを大切にする“いいパパ”でも、ウラでなにをやっているかわからない。それにも似ている。必ずしも浮気を意味するわけではない。もしやそのスジの人!? ってこともあり得るでしょ!

そこでプリウスPHV。コイツはガソリンを使ってなるべく効率良く走るという意味で現状ほぼ究極。多少は怒るが、ナイスな自営業のお父さんのようなもの。家で仕事してるから、悪いことをしているヒマがない。

しかもその気にならば20km前後はEVで走れる。それを自家発電ソーラーで充電していたら…もう文句を言いようがありませんぜ!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★

小沢コージ|バラエティ自動車ジャーナリスト
横浜市出身。自動車メーカー、二玄社『NAVI』編集部員を経 てフリーに。現在『ベストカー』『エンジン』『週刊プレイボーイ』『MONOMAX』時計ビギン』などの雑誌「carview」「webCG」「日経BP ネット」「Vividcar」などネットに多数連載。愛車はポルシェ911 カレラ2、ロールスロイスなど。趣味はサッカー、スキー、ゴルフ、絶叫カラオケ!?

《小沢コージ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
  4. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  5. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る