【メルセデス SL63 AMG 海外試乗】恐れ多さが薄れた…竹岡圭

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ SL63 AMG
メルセデスベンツ SL63 AMG 全 18 枚 拡大写真

最近のAMGモデルはいい意味で、特殊な方々しか手が出ないような、恐れ多い感じが薄れたような気がします。とはいえ、おいそれと手が出せる価格ではありませんが、ユーザーの幅が広がった気がするんですよね。となると、『SL63AMG』は「アリ!」だと思うんです。

【画像全18枚】

だってね、よく考えてみれば、元々オープンモデルなんだし、ここまでのパワーいらないでしょ~という感じでしょう、フツーは。でも兼ねてから「SL55」が存在したように、やっぱりフラッグシップモデルには、いわゆる全部付きモデルがあって然りだと思うんです。

もちろんパフォーマンス的にも、アイドリングストップもするCモードから、レーススタートモードまで備えているSモードまで、なんでもござれの懐の深さ。

ただエンジンサウンドは、意外と大人しいんですよね。同様にV8ツインターボ・5.5リットルエンジンを搭載する『E63AMG』に比べてもかなり躾けられた感じ。言うまでもなくE63AMGの方が、出力もトルクも上ですけれど、もう少しいい意味で喧しくてもいいかな?なんて思ってしまいました。

裏読みするなら、もしかしたらこの一歩引いたところが、幅広い層を狙う上での策略なのかもしれませんが…。

個人的に感動したのは、オープン性能の高さです。スイッチひとつで上げ下げできる、ウインドゥディフレクターを上げれば180km/hで駆け抜けても、髪の毛が5本乱れたくらい。つまり、まったくと言っていいほど、風の巻き込みがないんです。

オープンモデルと言えば気になるボディのブルブル感も、『SLS』に続き2台目のアルミボディとなったことで、どうなったかな?と気になっていたのですが、そんなものはまるで感じさせず、快適そのもの。軽くなっていいこと尽くめという感じでしょう。

ただ、パワーステアリングのフィーリングは好みが分かれるところかも。個人的には、もう少しセンターをドッシリと、その後のビルトアップ感も欲しかったりして。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマ&カーライフを楽しもう!」「クルマとエコと生活と」をモットー&テーマに、自動車専門誌を中心に、女性誌、TV、新聞、ウェブなどさまざまな媒体で、「世界中で書いて・喋って・走って」活躍する女性モータージャーナリスト。ラジオのパーソナリティ、TVのワイドショーやバラエティ番組にも出演する。インプレッションのほか、チャイルドシートやカーグッズ、クルマ旅行など、カーライフ全般を女性の視点からレポートする。国や都道府県、高速道路会社等の審議会や委員会の委員を兼任。自動車大学校の特別講師も務める。モータースポーツでは、ドライバーとして耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦する。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

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