【新聞ウォッチ】窃盗団から“狙い撃ち”のハイエース、ようやく汚名返上策

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トヨタ ハイエース (ワゴン GL 2WD 2700ガソリン)
トヨタ ハイエース (ワゴン GL 2WD 2700ガソリン) 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年5月29日付

●中国書記官スパイ活動か、出頭要請拒否し帰国、軍出身 身分偽り口座開設、警視庁捜査(読売・1面)

●管氏、事故対応を正当化、国会原発事故調発生「国に責任」(読売・1面)

●「アイサイト」全車種に、富士重、独自の衝突防止装置(読売・8面)

●ベアリングカルテル立件へ、地検特捜部、役員ら来月在宅起訴(読売・34面)

●狙われたハイエース、盗難最多解体し海外へ、新車は電子ロック化(朝日・39面)

●ルネサス台湾企業と提携、半導体生産委託拡大へ、リスク分散工場売却も交渉(毎日・8面)

●コジマ創業家会長退任、ビック買収反対で解任か(毎日・8面)

●4月の国内生産2.7倍、自動車8社、震災から回復順調(産経・10面)

●「超小型車」区分を検討、国交省、試験走行の制限緩和(東京・7面)

●開業1週間、142万人予想超す出足(東京・29面)

●パナソニック本社人員半減、3000~4000人、配転や希望退職(日経・1面)

●日産、中国で増産投資 高級車も生産(日経・13面)

●エンジン工場 日曜も稼働、富士重、7月から、新型車の販売好調で(日経・13面)

●バス会社行政処分へ関越道事故、許可取り消し視野、国交省(日経・39面)

ひとくちコメント

「5年連続でトップ」と聞けば、誰もが「それは凄い」と思うだろうが、中には喜べない不名誉な記録もある。トヨタ自動車の「ハイエース」が窃盗団から狙い撃ちされており、車種別の盗難件数で5年連続でトップとなって、ワースト記録を更新中という。

きょうの朝日が社会面で「狙われたハイエース」とのタイトルで大きく取り上げている。記事によると、日本損保保険協会が毎年11月の統計をもとにまとめる自動車盗難に関する実態調査によると、昨年11月に保険金が支払われた自動車の盗難683件のうち、ハイエースは117件を占めたという。

警視庁の調べでも、都内の昨年盗まれた自動車875台のうち、ハイエースは最多の267台。ハイエースの盗難には大規模な窃盗グループが関与しているケースが多いともいわれているが、ハイエースは故障しにくく、多くの荷物や人を積めるため、特にアフリカや中東での人気が高い。しかも、商用車仕様のため値段も比較的安いのでセキュリティー面も万全ではないのが盗まれやすい理由のようだ。

このため、トヨタでは5月7日の販売分から、ハイエースの全タイプで盗難防止用の電子ロック装置のイモビライザーを標準装備にしたという。自動車の盗難は1999年以降急激に増加し、03年には過去最多の6万4000件となったが、イモビナイザーの普及などで減少。11年は2万5000件を下回ったが、このうち、盗難防止のトランスポンダ内蔵のキーの発生件数はわずか6300件だったという。

地震などの自然災害ばかりではなく、大切なマイカーにも「備えあれば…」のようである。

《福田俊之》

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