F1開催サーキット経営者が団結、発言力の強化へ

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2012年F1オーストラリアGP
2012年F1オーストラリアGP 全 6 枚 拡大写真

F1開催サーキットの連合体であるF1プロモーターズ・アソシエーション(FOPA)なる法人がジュネーブで登記され、オーストラリアGP会長のロン・ウォーカーが同法人の会長に就任した。イギリスGPを開催するシルバーストーンも5月中に加盟している。

ニール・イングランド(シルバーストーン会長)は以下のように語る。

「歴史的に見て、統一した発言力を持たなかったF1開催団体は、FOPAとして始めてこれを実現することになる。主催者側共通の利益はいくつか存在するが、これを声に出すことが大切だと私は考えている」

ウォーカー会長は、「FOPAには、各国のF1開催サーキットから代表者を送り、スポーツに影響する重要事項は投票によって決定するつもりだ」と話す。

昨年、サーキット側が支払った開催権料は3億3000万ポンドに上り、各国政府の負担額も2億5000万ドルを超えると見られている。だが、F1サーキットに来場する観戦客が340万人でテレビを通した視聴者は5億1500万人であることを考えれば無駄な出費ではないという意見もあるようだ。

参戦チームとバーニー・エクレストン、統括団体であるFIAの間で契約更改交渉が行なわれる中で、FOPAは結成された。いわゆる新コンコルド協定だが、現行契約は今年の末に期限を迎え、F1テクニカルレギュレーションも大幅に改定されることになっている。サーキット側としては、ある程度の影響力を行使するために団結したというのが本音だろう。

《編集部》

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