トヨタのEVレーサーが475psにパワーアップ…パイクスピークの頂点へ

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7月に米国で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦するTMG EV P002
7月に米国で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦するTMG EV P002 全 3 枚 拡大写真

7月、米国コロラド州で開催される世界一過酷なヒルクライムレース、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。チーム監督に哀川翔、ドライバーに奴田原文雄選手を擁してパイクスピークに参戦する「TEAM SHOW」のトヨタEVレーサーの詳細が判明した。

これはトヨタ自動車の欧州モータースポーツ部門で、ドイツに本拠を置くTMGが発表したもの。『TMG EV P002』と名付けられたEVプロトタイプレーシングカーの詳細が明らかにされたのだ。

このTMG EV P002は、『TMG EV P001』の進化バージョン。TMG EV P001は、英国ラディカル社製のシャシー&ボディをベースに、TMGとEVOエレクトリック社が共同開発したEVパワートレーンを搭載。2個のモーターは最大出力380ps、最大トルク81.6kgmを引き出す。

二次電池は、蓄電容量41.5kWhのリチウムセラミックバッテリー。車両重量は970kg(うちバッテリーは350kg)に抑えられ、0-100km/h加速3.9秒、最高速260km/hのパフォーマンスを実現する。2011年8月には、ドイツ・ニュルブルクリンクでタイムアタックを実施。7分47秒794というEVによる同コースの新記録を打ち立てたのが記憶に新しい。

進化形のTMG EV P002では、2個のモーターによる出力を475psへパワーアップ。一方、最高速は240km/hに抑えられるなど、パイクスピーク向けのセッティングが施された。

TMGは現在、TMG EV P002の最終開発テストを進行中。今年のパイクスピークでは、「モンスター」こと田嶋伸博選手や、三菱自動車もEVレーサーでの参戦を表明しており、この両車との対決が注目される。

《森脇稔》

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