住友スリーエムは12日、同社がNETISに申請していた「貼付式路面補修シート」が、新技術として登録されたと発表した。
NETISは、新技術に関わる情報の共有や提供を目的に国土交通省が運用しているデータベースシステム。同データベースに登録されることで、国および地方公共団体などの公共工事の発注者や応札者、施工者へ情報が提供される。
今回登録された新技術は、舗装道路の路面に発生する表層剥離「ポットホール」などの簡易補修や雨天時の車のスリップ防止効果のある、「3Mステイマーク路面補修材 L715」を利用したもの。
L715は、柔軟性と耐久性のある合成ゴムをベースとしたシート。短期間で路面になじむのが特長。ポットホールを補修した上に貼付することでアスファルトの再剥離を予防し、補修を長持ちさせることができる。また軽度なクラックであれば、直接貼付することで簡易補修も可能としている。
表面には、酸化アルミニウムと硅砂の微粒子をベースとした滑り止め骨材を採用。橋梁などで使われている金属系のジョイント部に貼付することで、雨天時の自動車やバイクのスリップ予防にも効果的。施工性を向上するために、シート基材の裏面には感圧性接着剤を採用しており、転圧機を使わずに施工することができる。