【ルマン24時間 2012】トヨタとアウディ、互角の戦いに波乱…序盤戦

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【ルマン24時間 2012】トヨタとアウディ、互角の戦いに波乱…序盤戦
【ルマン24時間 2012】トヨタとアウディ、互角の戦いに波乱…序盤戦 全 14 枚 拡大写真

メインストレート付近に小雨が降り出した午後3時(現地時間)、第80回ル・マン24時間のスタートが切られた。

序盤はロッテラ―のアウディ『R18 e-tronクワトロ』1号車が順調にリードを築き、マクニッシュの同2号車が続いた。しかし、夕方になるとトヨタの追撃が始まり、アウディに接近する。そして、スタート後4時間半を過ぎた頃、波乱の前兆が訪れた。

アウディの3号車・R18ウルトラがシケインでコース・アウト! GTクラスのポルシェをアウトから抜こうとしたところ、曲がり切れずにアウト側のタイヤウォールに突き刺さった。マルク・ジェネは割れたフロントカウルを自ら剥がし、今にももげそうな右フロント・タイヤを引きづりながらゆっくりとピットを目指した。

それを合図にしたかのようにトヨタのアタックが始まった。5時間を経過した時、ラピエールのトヨタ『TS030』がついにファスラーのアウディ R18 e-tronクワトロを追い落としたのだった。

だがその直後、今度はそのトヨタが大きな不運に見舞われる。

デビッドソンの乗るトヨタTS030・8号車はミラー確認を怠ったフェラーリのGTマシンに横からぶつけられ宙を舞った。フェラーリも裏返しになるスペクタクルなアクシデントながら両ドライバーに大きな怪我がなかったことは救いだ。

この事故によるガードレールの修復作業が手間取り、長いセイフティカー・ラップが続いた。その間にアウディの3号車は修復を終え、コースへと生還。これで流れは完全にアウディへと戻って行った。

リスタートで焦ったか? こんどは中嶋一貴が駆るTS030は強引なレーン・チェンジで本山哲のデルタウイング・ニッサンをコース外へ弾き飛ばしてしまう。これでデルタウィングのレースは終わってしまった。

中嶋もまたリヤ部を痛め、ピットストップを余儀なくされた。さらに中嶋車はメカニカル・トラブルも発生し、ほぼ勝負権を失う。

アウディは周囲が暗闇に包まれる前に鉄壁のフォーメーションを固めつつあった。

《重信直希》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る