次世代高速通信の実効速度を測定…全国29か所

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各地区の速度。通信速度はその時の条件下で変化する。夏祭り・花火大会開催時の実際の数字とは異なる。
各地区の速度。通信速度はその時の条件下で変化する。夏祭り・花火大会開催時の実際の数字とは異なる。 全 3 枚 拡大写真

 イードは、モバイルデータ通信の競争の要となる速度に焦点を当て、夏休み行楽シーズンを前に、全国19都道府県23都市29ヵ所の夏祭り・花火大会が行われるスポットで、回線事業者4社のWi-Fiルータを用いて実態評価を行なった。

 イードは、この春に「新生活のインターネット環境に関する意識調査」を実施、モバイルデータ通信の利用意向が固定回線の利用意向を上回るという調査結果に注目、今回の調査を実施した。

 調査での最速値は「Softbank 4G」が記録、「UQ WiMAX」が最多の29か所中18か所で最速値となった。実効速度として最速のスピードを出したのは『にっぽんど真ん中まつり』(名古屋市)開催場所周辺での「Softbank 4G」(25.13Mbp)だった。また、全国で最も多く最速値を出したのは「UQ WiMAX」で、計18か所で最速となっている。

 エリアカバーは「UQ WiMAX」の広さに比べ、「Xi」(クロッシィ)、「EMOBILE LTE」、「Softbank4G」に課題があった。次世代高速通信サービスでも注目度の高い「EMOBILE LTE」、「Xi」、「Softbank 4G」では、首都圏を中心に局所的に高い数字がでる一方で、全国的には3G回線につながったり圏外になってしまう地域もあり、各社の目標と実際のエリアカバーの差はまだまだ大きい。

 今回のテストでは「UQ WiMAX」の安定した通信速度が際立った。どのエリアでも下り10Mbps以上で通信可能であったほか、繁華街から外れても速度が大きく落ちることはなかった。一方、 LTEを採用している中では「Xi」のサービスエリアが最も広いとされているものの、テストではそれを上回る範囲で「EMOBILE LTE」での通信が可能だった。

 通信速度を比較すると、「Xi」は下り数メガbpsでの接続で安定している一方、「EMOBILE LTE」は場所によって速度にバラつきがあり、「Xi」よりも速度が出ないこともあった。

 ソフトバンクの「Softbank 4G」は下り20Mbps以上での通信が可能な一方で、3G回線に接続することが多く、通信エリアの狭さが目立った。

 各回線事業者のサービススペックを比較すると、単月料金では「UQ WiMAX」と「EMOBILE LTE」が最安となっている。

次世代高速通信サービス実態……全国29ヵ所で実効速度を測定

《高木啓@RBB TODAY》

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