【インタビュー】フィーチャーフォン機能も完全搭載「ARROWS X F-10D」

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NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当 舞野貴之氏
NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当 舞野貴之氏 全 6 枚 拡大写真

 ドコモの夏モデル「ARROWS X F-10D」は、いち早くクアッドコアCPUを搭載したスマートフォンとして話題をさらったモデルだ。マルチコアを活かした電源制御、指紋センサー、ページ内リンクの先読み機能、さらにワンセグやおサイフ、防水などフィーチャーフォンから正常進化したスマートフォンともいえるコンセプトで、乗り換えユーザーにも違和感なく受け入れられるのではないかと予想される。

 今回、NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当 舞野貴之氏に、「ARROWS X F-10D」の開発コンセプトを聞いた。

――まず、ARROWS X F-10Dの特徴を一言で述べるとどのようになるでしょうか。

舞野氏:そうですね。高級スポーツカーとエコカーの両方の機能を持ったスマートフォンとでもいえるでしょうか。Tegra 3というクアッドコアのプロセッサを搭載したハイエンド端末として、ゲームや動画再生などに圧倒的なパフォーマンスを発揮しますが、それでいてアイドル時や低負荷時に稼働するコアの数やクロック周波数を制御するアイドリングストップのような機能(エコモード)で、消費電力の改善とバッテリーの長持ちを実現しています。

――ARROWS X F-10Dは、ハイパフォーマンスでありながら防水機能など、国産端末の特徴も活かしているようですが、想定ターゲットはどんな層ですか。

舞野氏:ドコモのラインナップの中では、NEXTシリーズになるので、全体の中ではハイエンドなユーザーということになりますね。商品コンセプトでは、ハイエンドから一般の人まで、フィーチャーフォンに使い慣れたユーザが違和感なく乗り換えることができ、かつスマートフォンの最新機能も利用してもらえるような端末を目指しています。

 例えば、フィーチャーフォンユーザならば防水機能やおサイフケータイは当然付いていてほしい機能です。指紋認証パッドで端末ロックも簡単です。それ以外にも万歩計やヘルスケアアプリ、温度センサーを利用した機能など、国産端末ならではの作り込みと品質を維持しています。

――他にもフィーチャーフォンの流れを汲むような機能や特徴的な機能はありますか。

舞野氏:画面の視野角の調整機能は、電車などでの利用時にのぞかれたりするのを防いでくれます。ジャイロセンサーを搭載して、手に持っている状態ではバックライトをオフにしないという制御もしています。Webページの先読み機能では、ページ内のリンクをキャッシュに保存しておいて、アクセス中に圏外になってもキャッシュにヒットすれば閲覧や遷移を続けることができます。クアッドコアのパワーを分かりやすく実感してもらえるものとして、人気ゲームの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をプリインストールしています。HDMI出力も持っているので、大画面のモニターにつないで遊ぶこともできますよ。

 ARROWS Xは、「おくだけ充電」にも対応しています。専用の充電器で本体かバッテリーを置くだけで充電してくれるものですが、以外に知られていないのが、バッテリー単体でも充電可能であるということ。予備のバッテリーをお持ちの方は、バッテリーだけでもこのようにワイヤレス充電が可能です。

――まさに全部入りといった感じですね。

舞野氏:NOTTVだけは対応していませんが、他は日本市場を基準とした機能となっています。日本市場ならではということでは、ドコモが提供している「しゃべってコンシェル」もバージョンアップされていますので、こちらも試してほしいですね。

【インタビュー】最新機能とフィーチャーフォン機能全部入り!……クアッドコアスマホ「ARROWS X F-10D」

《中尾真二@RBB TODAY》

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