Google、新IaaSサービス「Google Compute Engine」

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 グーグルは10日、Googleデータセンター上でLinux仮想マシン(VM)を稼働させることが可能なIaaS(Infrastructure as a Service)製品「Google Compute Engine」の提供を開始した。

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 同社では、膨大なウェブコンテンツのインデックス構築や、1日に何十億件に達する検索処理など、きわめて大規模なコンピューティング環境を日常的に運用しているが、それらの業務を支える自社リソースを一般向けにも提供している。いままでにGoogle App Engine、Google Cloud Storage、Google BigQueryなどの製品をリリースしているが、Google Compute Engineは、Googleデータセンターの能力を活用し、数万コアを超える大規模な計算クラスタも構築できるサービスとなっている。膨大な処理能力を必要とするコンピューティングリソースの増強が可能であるとともに、安定したパフォーマンスを維持できるシステムとなっている。またGoogleの世界最大規模のデータセンターが生み出す「規模の経済」効果によって、Google Compute Engineは他社に比べ1/2程度のコストで利用できるという。

 Linux VMをオンデマンドで起動可能で、コアあたり3.75GB RAMを持つ仮想コアVM(1、2、4、または8コア)となっている。ストレージとしては、Google Compute Engineに備わる新しい永続化ブロックデバイスをローカルディスクとしてデータの保存に利用可能。またはインターネットスケールのオブジェクトストアである、Google Cloud Storageにデータを保存できる。スクリプト記述の可能なコマンドラインツール、およびウェブUIからVMの設定および操作が可能。また、Googleが提供するAPIを使用してVMの動的管理システムを構築できる。

 RightScale、Puppet Labs、OpsCode、Numerate、Cliqr、MapRなどパートナー各社により提供される管理サービスも利用できるため、アプリケーションのクラウドへの移行や、異なるクラウドからGoogleクラウドへの移動も容易となっている。

 Google Compute Engineは、当初は限定プレビュー版として提供されるが、最終的にはクラウドに必要なすべての機能が提供される予定。

グーグル、新IaaSサービス「Google Compute Engine」提供開始

《冨岡晶@RBB TODAY》

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