JAF（日本自動車連盟）は、幼児を2人乗せて運転する際の適合自転車と一般の自転車の安全性を比較するテストを実施し、その結果をホームページに公開した。
自転車の荷台等に幼児を2人乗せることは法規違反となっているが、2009年7月の改正により、フレームやブレーキを強化した「幼児2人同乗基準適合車」は、2人乗せが可能となった。しかし、規則を知らなかったり、適合自転車が高価なため、非適合車に幼児を2人乗せて走行している人が多く見受けられる。
テストは、それぞれの自転車に3歳児（15kg）と6歳児（20kg）を想定したダミー人形を乗せ、女性モニターに走行してもらうことで安全性を検証。「ブレーキ時の制動距離」、「走行時のふらつき」、「スタンド駐車時の安定性」の3つの面で比較した。時速20kmからの制動距離では、適合車の5.3mに対し、非適合車は9mとなるなど、全てにおいて適合自転車の安全性の高さが確認された。
JAFでは、幼児を2人乗せて走行する際には、法規に則って安全性の認められた適合自転車を使用するとともに、適合自転車といえども決して過信せず、車重が増える分、より慎重に運転するよう呼びかけている。
