サイバースパイ「Madi」、過去8か月で800件以上の攻撃

自動車 テクノロジー ネット

株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は7月20日、ロシアKasperskyが7月17日に公開したリリースの抄訳として、Kaspersky Labの研究者が中東の組織や企業を標的とする活発なサイバースパイ活動「Madi」に関し、高度な脅威検知サービスを提供するITセキュリティ企業Seculertと共同で実施した調査の結果を発表した。両社はシンクホールを活用してC&Cサーバの活動を監視した結果、イラン、イスラエルをはじめ、これらのC&Cサーバが接続する世界の国々において過去8カ月間に実行された800件以上の攻撃を特定した。

シンクホールの統計から、主な標的となったのはイランやイスラエルの重要インフラのプロジェクトに携わるビジネスマン、イスラエルの金融機関、中東の工学部の学生、および中東のさまざまな政府機関であることが判明した。さらなる解析の結果、ユーザを撹乱させるのが目的と見られる異常な数の宗教的あるいは政治的な文書や画像が、最初の感染時に投下されたことが明らかになった。攻撃者はMadiを使用することで、感染したWindows PCから機密情報を盗み、メールやインスタントメッセンジャーから重要な通信を傍受し、音声録音、キーボード操作の記録、ユーザ操作のスクリーンショットの取得などを行う。分析により、数ギガバイトのデータが被害者のPCからアップロードされていたことが判明している。

サイバースパイ活動「Madi」、過去8カ月間で800件以上の攻撃(カスペルスキー)

《吉澤亨史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  5. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る