トヨタ自動車は7月23日、全面改良した『ポルテ』を発売した。エンジンの改良や全車CVTとしたことなどにより2WDモデルのほとんどが減税対象車となった。
ポルテの開発責任者を務める製品企画本部の鈴木敏夫主査は「先代のポルテは優遇税制を受けてない。というのはプラットフォームが古いので、載っているエンジン、トランスミッションも古いものそのまま。要するにハンディをすごく背負っていた」と明かす。
その一方で「8年間で月平均3000台売れた、すごく優秀な車。古いエンジン、ミッションで燃費が悪いにも関わらず売れたのは、ポルテが持つ広い室内空間だとか、助手席にパワースライドドアがあって安心という部分が支えてくれた」とも指摘。
「先代のポルテに燃費を良くしただけでも、『鬼に金棒』状態。けれどそれだけでは、申し訳ないので、もっと細かい部分まで、扱いやすいようにとか、より喜んでもらえるように進化はやってきたつもり」と鈴木氏は強調する。
1.5リッター2WDアイドリングストップ機構付きモデルのJC08モード燃費は20.6km/リッターで、平成27年度(2015年度)燃費基準プラス10%を達成している。また1.5リッター2WDでアイドリングストップ機構が付かないモデルの燃費は19.0km/リッター、1.3リッター2WDアイドリングストップ機構付きモデルは19.6km/リッターで、いずれも同年度燃費基準を達成している。
今回の改良では運転席側の後席にもスイングドアを採用して乗り降りしやすくしたのを始め、ドアミラーをドアパネルに取り付けることで左右斜め前方の視認性を向上するなど、より使い勝手を高めた。
新型ポルテは引き続きトヨタ店、トヨペット店で扱う。また今回のポルテの全面改良を機に、カロ―ラ店およびネッツ店向けに兄弟車として『スペイド』を新設定し、同時発売した。価格はいずれも145万~191万円。