銀河系の中心に巨大ブラックホールの「種」発見…慶大

自動車 ビジネス 国内マーケット
今回発見された「塵に埋もれた巨大星団」のイメージ図。中心では中質量ブラックホールが生成されると考えられる
今回発見された「塵に埋もれた巨大星団」のイメージ図。中心では中質量ブラックホールが生成されると考えられる 全 3 枚 拡大写真

 慶應義塾大学(物理学科 岡朋治准教授ら)の研究チームは20日、いて座方向、太陽系から約3万光年の距離にある天の川銀河(銀河系)の中心部において、巨大ブラックホールの「種」を発見したことを発表した。

 研究チームは、一酸化炭素が放つサブミリ波スペクトル線による、天の川銀河中心部の広域掃天観測を実施。その結果、ミリ波スペクトル線のデータとの比較により「温かく濃密な」分子ガスの詳細な分布を描き出すことに世界で初めて成功した。その結果、温度50K以上・水素分子密度1万個/立方cm・大きさ50光年以下の「温かく濃密な」分子ガス塊で、4つが発見された。

 このガス塊は、毎秒100km以上というきわめて早い速度で運動しており、膨張運動が見られることから、多数の超新星爆発によって加速されたものと見られる。これらの莫大な運動エネルギーの値から、中質量ブラックホールの「ゆりかご」である巨大星団(太陽の10万倍以上の質量)を間接検出したと結論づけた。

 このような巨大星団では重い星が中心へと“落下”し、中質量ブラックホール(太陽の数百倍の質量をもつブラックホール)が生成され、さらには銀河の中心核となる巨大ブラックホールを形成、そして成長させる「種」になるという。

慶大、銀河系の中心部に巨大ブラックホールの「種」を発見

《冨岡晶@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る