日野山本専務「欧州勢も加わり競争環境は厳しくなる」

自動車 ビジネス 海外マーケット
日野・プロフィア
日野・プロフィア 全 3 枚 拡大写真

日野自動車の山本章正専務は7月25日の第1四半期決算発表の席上、アジアや中近東といった日本メーカーが強い地域でのトラックの販売競争が、欧州勢の参画によって今後厳しくなってくるとの見通しを示した。

欧州市場は信用不安の影響で悪化しており、欧州を本拠とするダイムラーやボルボといった世界的なトラックメーカーは、アジアなどの新興諸国で活路を見出そうとしている。山本専務は、「すでにインドでは(欧州メーカーによる)工場進出の動きも出ている。これまでは中国および韓国メーカーとの競争を念頭においてきたが、欧州も加わり一段と厳しくなるだろうと感じている」と語った。

アジアは、いまや日野にとって最大の販売先となっている。同日発表した第1四半期の実績は「主力のインドネシアとタイの需要が強い」(山本専務)こともあって前年同期比61%増の約1万8600台と、最高を記録した。今後の競争を乗り切るには「(海外勢に)対抗しうる安いクルマを、よりいい品質で造るということ」と、あくまでモノ造りの基本の徹底を強調した。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  3. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  4. マツダ『ロードスター』35周年、歴代4モデルのピンバッジを先行販売…8月29日から
  5. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る