iPhone 5想定? ソフトバンク、LTEパケット定額プラン発表

自動車 ニューモデル 新型車
決算説明会に登壇した孫社長
決算説明会に登壇した孫社長 全 8 枚 拡大写真

 31日、ソフトバンクは2013年度3月期における第1四半期(4~6月)の決算発表を行った。

 ソフトバンクの孫社長は、本日の決算発表のハイライトは次の3つであるとした。第1に、7期連続の営業利益最高益を達成したこと。第2に通信料売り上げが順調に増えていること。第3に今年度から創業以来初となる中間配当を実施するとしたことだ。

 営業利益については、前年同期比で12%増であり、2006年にソフトバンクグループの連結で黒字化してから増益を続けている。通信料売り上げについては、ソフトバンクはデータARPU、音声ARPUともに増収となっており、これが売り上げの増収に直結しているとした。他キャリアは、データARPUは伸ばしているものの音声ARPUを下げるなどして、全体のARPUは下がってきているが、ソフトバンクだけが微増ながらARPUを増やしている。2008年度には2000円近く差のあったARPUだが、現在3社の差はなくなり、2012年度はKDDIのARPUを超える見込みとのことだ。

 他にも、営業利益率ではソフトバンク(25.1%)はドコモ(24.5%)を抜いてトップであり、営業利益はKDDIの2倍であること、契約数でも、ウィルコムの吸収によりKDDIの3,568万にせまる3,440万契約に達したこと、iPhoneのシェアではauよりもソフトバンクのほうが高いことなどをアピールし、同社が中長期計画として掲げている2016年度の営業利益1兆円に向けて順調に推移していると述べた。

 続いて事業戦略に話が移り、プラチナバンド獲得にともない、基地局数を19万局まで増強するとした。このうちプラチナバンド対応のアンテナについては2013年3月末までに16,000ヵ所増やし、合計26,000ヵ所にまで広げる計画を発表し、エリア改善には引き続き全力で取り組むことを強調した。関連して、古くからWi-Fiスポットに力を入れてきたソフトバンク(270,000ヵ所)は、そのスポット数においてはすでにKDDI(100,000ヵ所)やドコモ(23,300ヵ所)を大幅に上回っているとした。

 注目すべき発表は、秋ごろを目安としてLTEスマートフォン専用のパケット定額プランを5,985円で開始するとしたこと。孫社長によれば、LTEは非常に付加価値が高いサービスとなるため、このようなプランを設定したというが、ドコモが9月から5,000円を切るLTE向け定額プランを開始するとしている中では、いささか強気すぎる料金設定に思える。

 質疑応答でもこのプランへの質問が相次いだが、孫社長の答えは、詳細はここで公表できないがキャンペーンや乗換プランなど総合的に判断してもらえばと、価格の正当性を主張するにとどまった。折しもiPhone5の発表が9月などという報道もあり、確証はないが、このプランとiPhone5の関連をどうしても考えざるを得ない。LTE版iPhoneの乗換プランや音声部分を含めたトータルのプランで実質負担をドコモのLTE端末並みにもってくるシミュレーションができているのではないか、今後の発表に注目したい。

iPhone 5を想定か? ソフトバンク、LTEスマホ向けパケット定額プラン発表

《中尾真二@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る