日産自動車の片桐隆夫副社長は8月1日の新型『セレナ』発表会見で、簡易型のハイブリッドシステムである「S-HYBRID」を設定した狙いについて、「ミニバンは価格帯が非常に大事。(低コストや広い居住空間など)お客様のベネフィットをアピールしていきたい」と説明した。
セレナは、片桐福社長が「全体の6割程度」と想定するS-HYBRID搭載の「ハイウェイスター」(259万8750円)で、電動スライドドアなどの装備アップを勘案すると、従来比「8400円のアップに抑えた」という。
このクラスでは初めて新エコカー減税の免税対象となるため、購入時には3万8400円の負担減メリットもある。片桐副社長は価格や税負担に敏感な購入層にこうした点をアピールすれば、勝算は十分との考えを強調した。
一方、S-HYBRIDの今後の展開について「具体的には差し控えるが、S-HYBRIDが適したセグメントや市場があれば展開したい」と話し、国内外を問わずシリーズ化する方針を示した。