【トヨタ カローラ 新型】ボディ剛性を上げて「乗り味」にこだわる

自動車 ニューモデル 新型車
【トヨタ カローラ 新型】ボディ剛性を上げて「乗り味」にこだわる
【トヨタ カローラ 新型】ボディ剛性を上げて「乗り味」にこだわる 全 12 枚 拡大写真

11代目となったトヨタ『カローラ』。開発で非常にこだわったポイントのひとつに“乗り味”があるという。

【画像全12枚】

「ドアを開けて、シートに座って、ドアを閉めて、エンジンをかけて、アクセルを踏んで走り始めて、そして、ひと通り走ってというこの動作の中に出てくる、なかなか言葉や数字に出来ない質感みたいなところを、すごく大事にしました」と話すのはトヨタ自動車製品企画本部ZE主査の中村寛さん。特に、「ドアが閉まった時の音や、少し荒れた路面でガタガタッと来た時に、ボディがちょっときしむように感じる場合があるのですが、(このクルマでは)ボディがカッチリしているなという感じを表現しました」。

そして、「このカッチリ感を表現するために、アンダーボディを流用しながら(アクアやヴィッツと同じBプラットフォーム)、補強を入れたり、スポットの打点を増やして剛性を上げています」。その結果、「これまでの同クラスのクルマにないぐらいのカッチリしたボディの、質感の高い走りがある程度表現できたと思います」と述べる。

更に、ワゴンボディである『カローラフィールダー』では、「荷室が大事なクルマなので、先代のように室内に補強など余計なものを付けて使いにくくしたくないので、開口部の枠組みの中をしっかりと補強しました」と話す。中村さんは、「ここも何回も何回もやり直しました。重くせずに剛性を確保したいというギリギリのところで議論をしたのです」と苦労を語る。

中村さんは最後に、「足の出来は、やはりボディなんです。足回りの取り付け部分をしっかり持たせないと、何をやっているかわからくなってしまうのです」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…土曜ニュースランキング
  3. 【ホンダ ADV160 試乗】彩りとわくわく感あふれる「アドベンチャー」スクーター…伊丹孝裕
  4. 日産『ムラーノ』、「プロパイロット」搭載でハンズフリー運転が可能に…米2026年モデル
  5. ホンダ、新基準原付の110cc『スーパーカブ』『クロスカブ』3機種を発表…34万1000円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る