三菱化学は、北米における塩ビコンパウンド事業の拡大を目的に、現地子会社を通じ、A.Schulman(ASI社)より同社Bellevue工場を買収すると発表した。
塩ビコンパウンドは、自動車の内外装部品や電線の被覆材等に使用されており、北米では、継続的な需要の増加が予想されている。
三菱化学は、2011年末にASI社との合弁会社を清算。同社から塩ビコンパウンド事業を現地子会社ミツビシ ケミカル パフォーマンスポリマーズ(MCPP社)に移管、ASI社Bellevue工場に製造を委託することで、事業動を継続してきた。
今回、より競争力ある事業体制を確立し、拡大する需要に対応するため、MCPP社によるASI社Bellevue工場の買収を決定。対象は、ASI社Bellevue工場にある製造設備及び付帯設備、土地建物等で、買収完了時期は2012年11月末を予定している。
三菱化学では、北米における塩ビコンパウンド事業の拡大に向け、自動車部品用以外の分野の拡大も目指すとともに、自動車のエアバッグ分野を中心に伸びている熱可塑性エラストマーについても、当該拠点を活かし拡大を図っていく。