ロールス・ロイス・モーター・カーズは、ファントム・シリーズIIクーペの限定モデル「アビエーター・コレクション」を発表した。
アビエーター・コレクションは、ロールス・ロイスの創設者の1人であるチャールズ・スチュアート・ロールスと、水上飛行機のスピードを競う「シュナイダー・トロフィー・レース」で、R&R製R型エンジンを搭載して優勝した水上機「スーパーマリンS6B」にインスピレーションを得た限定モデル。
エクステリアは、アビエーター・グレーのボディとつや消しのボンネット、ウィンドウサラウンド、グリルがコントラストを成す。インテリアはウッドとメタルの組み合わせが、航空機のコクピットをイメージさせるデザインとなっている。ダッシュボードの上部はメタル仕上げで、ブラッド・オレンジの針先が目を引くトーメン社製の航空機仕様クロック、マットブラックのパワーリザーブゲージ、スピードメーター、燃料メーターが組み込まれている。
マホガニーで仕上げたダッシュボードの下部は、航空機のプロペラと同じく、手作業によってひとつひとつ丹念に成形される。ポリッシュステンレスの細いラインは、フロアマットの装飾に合わせて先端が丸みを帯びたデザインとしている。
レザーで裏打ちされたグローブコンパートメントには、ロールスが1908年に、ライト兄弟の初飛行の後に語ったとされる言葉(空を飛ぶことは創造主からの新しい贈り物であり、人類に与えられた最高の宝物である)が刻まれている。
また、センターコンソールには、イギリスで2番目にパイロット・ライセンスを取得したロールスへの敬意を表し、「Pioneer Aviator(飛行士のパイオニア)」という言葉とともに、彼の手書きの署名を記したクロームのプレートを装着している。
フロアにはレザーマットが敷かれ、アルミニウム製のカップホルダーは、高い機能性を持ちながら、ロールス・ロイスに期待される「ドラマチックな空間と美しいディテール」を演出する。
ファントム・シリーズIIクーペ・アビエーター・コレクションは35台限定で製造される。
最初のモデルは、米国ペブルビーチで開催される「クウェイル・モータースポーツ・ギャザリング」で披露される。