機械式立体駐車場の安全強化策…前面ゲートの設置など技術基準を改訂

自動車 ビジネス 国内マーケット
昇降・ピット式駐車場では、前面にゲートを設置するよう技術基準を改訂
昇降・ピット式駐車場では、前面にゲートを設置するよう技術基準を改訂 全 2 枚 拡大写真

立体駐車場工業会は23日、機械式立体駐車場の安全対策を強化するため技術基準を見直すと発表した。前面ゲートや人感センサーの設置など技術基準を改訂、現時点で認定申請中の案件に対しても、見直しの内容を適用するとしている。

【画像全2枚】

機械式立体駐車場に関しては、利用者の子供が機械に挟まれて死亡する事故が、4月2日に大阪府茨木市で、7月23日には岩手県花巻市で発生している。今回事故が発生した「昇降・ピット式」と「エレベータ方式」の機械式立体駐車場の安全強化対策として技術基準が改定された。

昇降・ピット式の機械式立体駐車場に関しては、前面(乗り込み面)には、前面ゲートを設けるように技術基準を改訂する。改訂に併せチェーン設置の基準は廃止。また、基準の見直しに際し既設の駐車場についても、同様の措置を駐車場管理者等に要請、仮に前面ゲートの設置が困難な場合は、侵入検知センサーの設置を要請するとしている。

エレベータ方式駐車場内に関しても、安全性向上のため人感センサーの設置を必須とするように技術基準を改訂する。基準の見直しに際し、既設の駐車場についても、同様の措置を駐車場管理者等に要請するとしている。

これまで、昇降・ピット式の機械式立体駐車場に関しては、人の侵入防止を目的としたチェーン等を設けることとしていたが、チェーンを掛けないで放置される場合があり、また、子供がすり抜けられる状況にあった。エレベータ方式の機械式立体駐車場に関しても、操作前の無人確認が必ずしも徹底されていない等の状況があったという。

安全対策の発表とあわせ、消費者庁、国土交通省、立体駐車場工業会は、改めて、機械式立体駐車場での事故に注意するよう呼びかけている。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. RAYSからコスパ最強シリーズ「RSS」が爆誕!“各車種専用設計”でもうホイール選びは迷わない、冬も夏も即戦力だPR
  3. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
  4. 放置した夏の汚れがニオイに変わる前に! プロ目線で学ぶ車内清掃の正解~Weeklyメンテナンス~
  5. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る