星出宇宙飛行士、トラブル発生で船外活動完了できず

自動車 ビジネス 企業動向
交換対象のMBSU
交換対象のMBSU 全 2 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、8月30日夜から31日明け方(日本時間)に星出宇宙飛行士とNASA・ウィリアムズ宇宙飛行士が実施した船外活動の結果を発表。主要任務だった電力切替装置(MBSU)の交換が取り付けボルトのトラブルにより、一部未了となった。

【画像全2枚】

JAXAによると、星出宇宙飛行士は、手順書に従い、MBSUのスペア品への交換を行おうとしたが、故障したMBSUの取り外しおよび保管場所への取り付け、スペア品の保管場所から取り外しのいずれの作業でも取付ボルトが正常に回らなかったという。

トラブルに対応するため、地上のNASA技術チームと連携。ボルトを回転させる電動ツールのトルク設定を上げるなどし、故障品とスペア品の取り外しは完了。また、故障品の保管場所への取り付けは当面の保管に問題ない程度にボルトで固定した。その後、スペア品を取付ける作業までこぎつけたが、その際にも取付ボルトが規定の締め付け回転数まで回らず、取付けを完了することはできなかった。スペア品のMBSUは、ボルトによる仮止めに加えて、テザー(固定用の紐状のもの)により近傍のハンドレールに固定し作業を終了した。

当面の影響については、4台あるMBSUのうちの1台の停止により、ISS全体としての電力供給能力は3/4に低下しているが、他の3台からの給電により、ISSは安定的に運用。また、「きぼう」日本実験棟についても、使用電力に制約は受けるものの、システム維持への影響はないとしている。

今後の予定については、NASAが不具合対策チームを立ち上げ、不具合原因の調査、復旧に向けた対策検討に着手。追加の船外活動を実施する方向で検討を進めている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 「5速MTを残すのは漢」新型スズキ『ワゴンR』に反響続々! デザイン統一にも「思い切ったな」
  3. 三菱『デリカD:5』新型発売、価格は451万円から…SUVとミニバンが融合「三菱らしさ」武器に
  4. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  5. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る