VW会長、買収戦略に終止符を示唆…「12ブランドで十分」

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フォルクスワーゲングループのオープンカーのラインナップ(2007年8月当時)
フォルクスワーゲングループのオープンカーのラインナップ(2007年8月当時) 全 2 枚 拡大写真

世界ナンバーワンの自動車グループを目指して、積極的なM&Aを繰り広げてきたフォルクスワーゲングループ。同社のトップが、これ以上の企業買収を行わない意向を示唆した。

これは8月末、ドイツの有力紙、『Handelsblatt』(ハンデルスブラット)が伝えたもの。同メディアのインタビューに応じたフォルクスワーゲングループのマルティン・ビンターコルン取締役会会長は、「我々のグループには12のブランドがある。現時点では、これで十分だ」と述べ、一連の拡大戦略に終止符を打つ意向を示したのだ。

フォルクスワーゲングループには、主力のフォルクスワーゲン乗用車ブランド以外に、アウディ、セアト、シュコダの主要4ブランドがある。これ以外にも、アウディの傘下にはイタリアのスーパーカーメーカーのランボルギーニがあり、そのアウディは最近、イタリアの二輪メーカー、ドゥカティを買収したばかり。

さらに、ドイツの高級スポーツカーメーカーのポルシェ、英国の高級車メーカーのベントレー、フランスの高級スポーツカーメーカーのブガッティもフォルクスワーゲングループの傘下。商用車では、フォルクスワーゲン商用車ブランドをはじめ、スカニアとMANもグループの一員だ。

このほか、著名デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏が率いるイタルデザインも、フォルクスワーゲングループ入りを果たしている。

これまで買収によって、グループを大きく成長させてきたフォルクスワーゲン。今回のマルティン・ビンターコルン会長の発言は、同社が方針転換を図るものとして注目できる。

《森脇稔》

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