ホンダ、初の市販PHV発表…北米向け アコード 新型に

自動車 ニューモデル 新型車
新型 ホンダ アコード PHEV
新型 ホンダ アコード PHEV 全 9 枚 拡大写真

ホンダの米国法人、アメリカンホンダは9月5日、北米向けの新型『アコード』(日本名:『インスパイア』)に設定する同社初の市販プラグインハイブリッド仕様を現地で発表した。

ホンダは2012年1月、デトロイトモーターショー12に『アコードクーペコンセプト』を出品。新型アコードを示唆したコンセプトカーだったが、ホンダはこの際、「市販版にはプラグインハイブリッドを用意する」と発表し、注目を集めていた。

新型アコードのプラグインハイブリッド仕様は、『アコードPHEV』と命名。アコードとしては、2007年をもって米国で廃止されたハイブリッドの復活で、アコードPHEVはホンダが開発した新世代のプラグインハイブリッドシステムを搭載する。

これは、ホンダとしては初の2モーターのハイブリッドシステム。エンジンは「アースドリーム」技術を導入したアトキンソンサイクルの2.0リットル直列4気筒ガソリン「i-VTEC」。最大出力は137ps/6200rpmを引き出す。

2個のモーターは、合計で124kWの出力を発生。二次電池は蓄電容量6.7kWhのリチウムイオンバッテリーで、EVモードでは最大24kmのゼロエミッション走行が可能だ。また、エンジンとモーターを合わせたトータル出力は196psで、ホンダは「トヨタ『プリウスPHV』を凌ぐ」と説明する。

アコードPHEVには、EVモード以外に2つの走行モードが備わる。「ハイブリッド」と「ハイブリッド・チャージ」だ。ハイブリッドモードは、エンジンとモーターを最適に制御する通常の走行モード。ハイブリッド・チャージは、バッテリー残量が少ない場合のモードで、充電を重視した走行モードに切り替わる。

バッテリーの充電に関しては、すでに日米で発売された『フィットEV』のノウハウを応用。標準的な120Vの家庭用ソケットで3時間以内。240Vの急速チャージャーを使えば、1時間以内に完了する。

アコードPHEVは2014年モデルとして、米国市場で2013年初頭に発売される予定。外観は専用フロントグリルが与えられるなど、通常のアコードと差異化が図られた。ホンダは、「燃料満タンでの予想最大航続可能距離は、800km以上」と、燃費性能の高さに自信を見せている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る