今週末、第13戦イタリアGPが開催される。開催地アウトドローモ・ディ・モンツァがスピードの殿堂と呼ばれる理由は、全長5.793kmにおよぶ周回の3/4超でフルスロットルが求められ、最高速が330km/hを超えるポイントが4箇所もある突出した超高速型キャラクターにある。エンジンにとってはパフォーマンスと信頼性の究極の場所であり、年間を通じて最も苛酷なイベントだ。
モンツァの平均速度は250km/hに迫り、これはもちろん年間最高値。ホームストレート直後の第一シケイン直前で得られるトップスピードは約340km/hだ。DRSやKERSの使用した場合、瞬間速度は前述した速度を上回る可能性もある。
一方で昨年、レッドブルのベッテルがストレートスピードをあえて捨ててダウンフォースを増したエアロと低速寄りのギヤレシオで優勝したのは記憶にも新しい。果たして今年は……?