富士重工業は、ボーイング社向けに、ボーイング787型機ドリームライナー100号機の中央翼を8月28日に出荷した。
富士重工業は中央翼の設計と製造を担当し、航空宇宙カンパニー半田工場にて製造している。中央翼は、胴体と主翼を結合する機体構造上の要で、また製造工程上も機体組立の起点となる重要な部位となる。
ボーイング787型機は、最新の中型旅客機で、軽量で強度に優れる複合材(炭素繊維素材)の多用により、大型旅客機並みの航続距離と従来の中型旅客機に比べ20%の燃費向上を実現している。
なお、ボーイング787型機は、2013年に月産10機への増産が予定されており、富士重工業はボーイング787型機の派生型である胴体延長型機(787-9)の生産開始への対応とともに今年7月、半田工場に中央翼組立ラインを増設した。